主人公の美波役には、『未来のミライ』「義母と娘のブルース」
「いだてん〜東京オリムピック噺〜」ほか映画・ドラマと話題作に次々と出演し、
瑞々しい魅力と確かな演技力で引っぱりだこの上白石萌歌。
相手役のもじくん役には、超新人ながら石井裕也監督作『町田くんの世界』の
主演に大抜擢され話題を呼んだ細田佳央太。
そんなふたりを取り巻く個性豊かな大人たちには、
豊川悦司、千葉雄大、斉藤由貴、古舘寛治ほか名優陣が勢ぞろいし、物語をカラフルに広げます。
原作は、長編デビュー作ながら「マンガ大賞2015」2位にランクインした、
軽やかで味わい深い傑作として熱烈な支持を集める田島列島の『子供はわかってあげない』。
そして今、最も新作が望まれる『南極料理人』『横道世之介』の沖田修一が監督を務め、
初の漫画原作映画化で、高校生の青春物語を生き生きと描き、
クライマックスでは新境地開拓が観られる!?
本作の全編に流れるのは、肯定のまなざし。
なにげに「ワケあり」だったりする人々の事情も、ゆるやかに優しく受け止めていく。
今だからこそ届けたい、ユーモアあふれる温かな傑作が誕生!
COMMENT
かねてから大好きだった沖田監督の作品に携われることが心から幸せでした。
沖田監督は、現場の空気をとても柔らかくしてくださる方。(撮影中は)いつも良い空気が流れていて、リラックスして演じることができました。スタッフみなさんが本当に笑顔で、こんなに毎日楽しくて良いのかなって。振り返ってみて、本当にみなさんのことが大好きだなって思いました。ずっと沖田監督の世界で息をしていたくて、撮影が終わるのがとても寂しかったです。
共演の細田佳央太さんは、お芝居をするうえで一番助けられた存在。門司くんは彼そのもので、細田さんがいなければ美波を演じきれなかったかもしれないと思うほどです。
初主演というプレッシャーもあまり感じず、私ががむしゃらに走っているのを、みなさんが支えてくださりました。
10代最後の夏、すべての想いをこの作品に込めました。きっと人生の宝になります。